アルハイキーウリス 電機・シヴァ混合型
皆さんお久しぶりです.
修士論文を無事?書き終えてそこそこ暇になった男,プク丼です.
正直今の時期にオールスターのデッキを紹介しても需要があるのか疑問ですが,DIVAセレクション移行に伴うルール改定で面白いレシピを組めたので紹介します.また,先日発表された≪コードアート Eヤーホ≫に関しても少しお話します.
さっそくですがレシピはこちらになります.
従来のウリスとの変更点として
・非LBが22枚
・≪千夜の一夜ジン≫の追加
・≪破戒の轟牙シヴァ≫周りのギミック関連カードの増加
などが挙げられます.
デッキの大まかな動きは正直以前と変わりません.≪繚乱する花嫁アルフォウvsハイティ≫による縛りの中で回復,リフレッシュによってダメージレースで優位に立つデッキになります.以前のデスパレード型でもお話しましたが,前者のリフレッシュに関しては最低限メツミ,メツムを入れておけば機能すると考えているので回復面に再び着目しました.
今回のレシピで行う回復は2種類あり≪エニグマオーラ≫によるアタックフェイズ時における回復と≪破戒の轟牙シヴァ≫によるメインフェイズ時の回復が存在します.
✓≪エニグマオーラ≫について
≪エニグマオーラ≫による回復は以前と変わりません.トップからの素引きと電機シグニによる回収で主に使用します.
電機シグニギミックを使用した展開例を再掲すると
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スタート条件(水色は任意)
手札 : ≪色欲の魔人アスモデ≫
墓地 : ≪コードVL魔使マオ≫≪深淵との契約ジルドレイ≫≪エニグマオーラ≫≪コードアート†ALCA†≫≪破戒の水辺パルヴァ≫≪堕落の消滅アリトン≫≪バイオレンスジェラシー≫
1. ≪色欲の魔人アスモデ≫出現時効果チアシグニ化
2. ≪色欲の魔人アスモデ≫効果起動、≪深淵との契約ジルドレイ≫,≪破戒の水辺パルヴァ≫,任意の悪魔蘇生
3.≪深淵との契約ジルドレイ≫出現時効果≪コードVL魔使マオ≫,≪堕落の消滅アリトン≫回収
4.≪破戒の水辺パルヴァ≫出現時効果≪堕落の消滅アリトン≫を捨てて≪コードアート†ALCA†≫回収
5.1体リムーブして≪コードアート†ALCA†≫出現時効果≪コードVL魔使マオ≫を捨てて≪エニグマオーラ≫回収
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ルートの道中で任意の悪魔を出すことができる点,バイオレンスジェラシーによる後続確保が可能である点が非常に優秀です.
対戦相手にも依存しますが,ウリスは基本的に5グロウ後≪邪眼の閻魔ウリス≫の自動効果条件の達成,ライフの回復の両点を目指して動きます.上記のルートはエニグマによる回復を行いつつ、任意の悪魔を出すタイミングが≪バイオレンスジェラシー≫の発動を含めれば2回あるのでメツミ,メツムの出現時で調整が可能です.
✓≪破戒の轟牙シヴァ≫について
今回のレシピで最も変化した点です.LBの枚数に関する構築制限がなくなり,まとまった枠を確保することができるようになった為組み込みました.いくつか展開例を示しますが≪エニグマオーラ≫による回復と異なる点として
・メインフェイズ中の回復である為妨害されない.
・≪色欲の魔人アスモデ≫効果始動による展開で任意の悪魔を出すタイミングがほとんどない.
といった点が挙げられます.
展開例その1
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スタート条件(水色は任意)
手札 : ≪色欲の魔人アスモデ(A)≫≪堕落の消滅アリトン≫
墓地 :≪深淵との契約ジルドレイ(A)≫≪深淵との契約ジルドレイ(B)≫≪千夜の一夜ジン≫≪超罠ミミック≫≪バイオレンスジェラシー≫≪破戒の轟牙シヴァ≫≪色欲の魔人アスモデ(B)≫≪色欲の魔人アスモデ(C)≫≪色欲の魔人アスモデ(D)≫
1. ≪色欲の魔人アスモデ(A)≫出現時効果チアシグニ化
2. ≪色欲の魔人アスモデ(A)≫効果起動、≪深淵との契約ジルドレイ(A)≫,≪深淵との契約ジルドレイ(B)≫,≪千夜の一夜ジン≫蘇生
3.≪堕落の消滅アリトン≫チャーム化
4.≪千夜の一夜ジン≫出現時効果1ドロー,≪深淵との契約ジルドレイ(A)≫出現時効果≪色欲の魔人アスモデ(B)≫≪色欲の魔人アスモデ(C)≫回収,≪深淵との契約ジルドレイ(B)≫出現時効果≪色欲の魔人アスモデ(D)≫≪破戒の轟牙シヴァ≫回収
5.チャーム消費で≪バイオレンスジェラシー≫回収,≪バイオレンスジェラシー≫発動で≪超罠ミミック≫回収
6.≪深淵との契約ジルドレイ(A)≫,≪深淵との契約ジルドレイ(B)≫リムーブ
7.≪超罠ミミック≫出現時効果≪色欲の魔人アスモデ(B)≫≪色欲の魔人アスモデ(C)≫≪色欲の魔人アスモデ(D)≫をデッキトップ
8.≪破戒の轟牙シヴァ≫出,起動効果ライフ回復
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始動条件が比較的容易でデッキトップを任意の悪魔3枚で固定しつつ回復が可能です.上記の例である≪色欲の魔人アスモデ≫4枚による実質4点回復は極端な例ですが,他のLB悪魔シグニによる後続確保が可能である為応用が利きます.始動条件や消費リソースは増えてしまいますが,始動時に≪堕落の消滅アリトン≫が2枚あると最終盤面で任意の悪魔を1体出すことが可能である為,≪邪眼の閻魔ウリス≫の自動効果条件の達成を狙えます.
展開例その2
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スタート条件
手札 : ≪色欲の魔人アスモデ≫≪堕落の消滅アリトン≫
墓地 :≪深淵との契約ジルドレイ≫≪破戒の轟牙シヴァ≫≪千夜の一夜ジン≫
1. ≪色欲の魔人アスモデ≫出現時効果チアシグニ化
2. ≪色欲の魔人アスモデ≫効果起動≪深淵との契約ジルドレイ≫,≪千夜の一夜ジン≫,≪破戒の轟牙シヴァ≫蘇生
3.≪堕落の消滅アリトン≫チャーム化
4. ≪千夜の一夜ジン≫出現時効果1ドロー,≪深淵との契約ジルドレイ≫出現時効果任意の悪魔2枚回収
5.チャーム消費で≪バイオレンスジェラシー≫回収
6.≪破戒の轟牙シヴァ≫起動効果ライフ回復
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条件を緩めた1点回復例.派生は多く存在し,回収を≪堕落の消滅アリトン≫にすることにより後続の確保,又は任意の悪魔を場に出すことが可能です.条件の≪千夜の一夜ジン≫は≪破戒の水辺パルヴァ≫≪堕落の消滅アリトン≫で代用可能など色々あります.
いままでの動きの中では回復量は少ないですが,スペルの発動が絡まないので≪羅星リンゼ≫の効果発動中でも回復できる点,条件・リソース消費が少ない点が挙げられます.
✓≪邪眼の閻魔ウリス≫グロウ後の動きについて
繰り返しになりますが5グロウ後は自動効果条件の達成,ライフの回復の両点を目指して動きます.しかしながら必ずしも毎ターン完璧に動くことが不可能です.その為,それら以外のターンは次ターンに向けての準備に使います.ターン中の選択肢を分類すると
・≪エニグマオーラ≫による回復
・≪破戒の轟牙シヴァ≫による回復
・≪堕落の砲女メツム≫≪堕落の砲娘メツミ≫などによるデッキ破壊,トラッシュ調整
・≪男鹿の伝承ナマハゲ≫などによるエナ確保
・≪深淵との契約ジルドレイ≫などによる後続確保
などに分けられると思います.相手やライフ状況にも依存しますが基本的には≪邪眼の閻魔ウリス≫の条件達成≧有効な回復>準備のターンの優先順位で進めていくと良いでしょう.
≪邪眼の閻魔ウリス≫の条件達成は≪堕落の砲女メツム≫≪堕落の砲娘メツミ≫や≪邪眼の閻魔ウリス≫の起動効果で調整を行いましょう.≪弄命の侯爵アモノウル≫を利用することでリムーブ権を浮かせながら≪堕落の砲女メツム≫などを出すことが可能です.
回復に関しては前述の通りで,ある程度決まったギミックがあるので公開領域のカード,状況により選択していきましょう.
準備のターンは≪邪眼の閻魔ウリス≫の条件達成と同時に各シグニによるり確保を進めていきます.回復ギミックに限らず今のウリスは≪色欲の魔人アスモデ≫≪堕落の消滅アリトン≫の2枚があれば選択肢が増えるので優先的に確保していきます.また,今回紹介した回復の展開例に関してですが,盤面が空である前提で紹介しています.一応≪エニグマオーラ≫の例と≪破戒の轟牙シヴァ≫の2つ目の例に関してはリムーブを必要としていないのでリムーブ権使用後に展開が可能となっています.しかしながら,≪破戒の轟牙シヴァ≫の1つ目の展開例はリムーブ権込みの展開例です.レアケースになりますが,ハンドに≪夢国の招待ドリーミー≫を抱えて盤面を2体にすることで確定で次ターンの更地盤面を確保することが可能です.
また,今回のレシピはアーツである≪リーサルブラック≫以外では≪コードVL魔使マオ≫をエナゾーンから墓地送ることができません.その為,極力≪コードVL魔使マオ≫を場に出さないプレイを心掛けなければなりません.回していて違和感を感じる方は≪弩署ザロウ≫の採用をおすすめします.
✓≪邪眼の閻魔ウリス≫グロウまでの動きについて
5グロウまでの簡単な動き,注意点について紹介します.
・マリガン
≪エニグマオーラ≫を最優先,次点で≪大罪の所似バアル≫,それ以外は全部マリガン
・レベル1
以降レアケース以外レベル4まで手置きエナチャ確定
≪大罪の所似バアル≫があれば場出しで効果起動
≪繚乱する花嫁アルフォウvsハイティ≫の発動(≪大罪の所似バアル≫でエニグマが見えた場合はレベル1シグニを2体並べて発動しない)
・レベル2,3
≪エニグマオーラ≫を可能であれば発動
レベル3までの注意点としてエナチャージと場出しで電機シグニは手札に確保
・レベル4
チアを含めた≪エニグマオーラ≫による4点回復と後続確保を目指す
≪エニグマオーラ≫をレベル2,3で発動できた場合はリソース量的に難しいですが1回発動だけであった場合≪超罠ミミック≫によるトップ操作を狙いに行きます.その為,道中のエナ置きやLB,≪破戒の水辺パルヴァ≫などの回収で意識しておくと大量回復が見込めます.
✓アーツについて
今回紹介したレシピでは≪リーサルブラック≫≪ステアードサルベージ≫≪メンダコギロチン≫の3枚を採用していますが,正直今は大会がなくメタの概念が存在しないので適当です.一応採用理由を説明しておきます.
・≪リーサルブラック≫
シンプルに1点回復が強く、アーツによる回復が可能である為,≪羅星リンゼ≫の効果発動中でも自分のターンにミミックによってトップを操作し,相手ターンに回復が可能です.
・≪メンダコギロチン≫
相手の墓地を除外して自分の負け筋をなくすのが主な仕事です.最近だと≪羅原姫Zr≫など....
・≪ステアードサルベージ≫
特に≪メンダコギロチン≫をもう一回発動すると計6枚のカードを除外できるので相手のメインギミックを壊せて偉いです.
今回は採用していませんが,相手によっては序盤のリンゼが重いので≪ダークコグネイト≫や流行デッキに合わせて≪炎のタマ≫などのメタアーツを積むと良いと思います.
✓メインでの非採用カードについて
・サーバント
サーバントが有効に働く盤面として相手の面明け能力が低い時のレベル1,エニグマを発動できなかったときのレベル2・3,ライフが0の状態でのルリグアタックになります.序盤の鯖投げに関してはゲームプランに組み込む場合複数枚のサーバントを投入する必要性があること,多くの相手はガードしなかったことによる1点が致命傷にならないことから今回は非採用になりました.序盤のダメージレースが致命傷になる相手が台頭してきた場合メインを変えて採用されると思います.
・≪金銭の慈愛マモン≫
役割が序盤の打点,後半のリソース確保になります.序盤のダメージがゲームに影響し辛いと考え今回は非採用になりました.
・≪炎魔の先駆アークゲイン≫
アーツ同様メタが形成されていないので現状が入れる意味合いが薄いと考えています.採用される場合は色の関係で≪弩書ザロウ≫も同時採用になるかと思われます.
✓≪コードアート Eヤーホ≫について
オールスターウリス期待の新人であるカードです.役割としては今回の電気シグニを活用した≪エニグマオーラ≫回収ギミックを1枚で担うことができます.≪エニグマオーラ≫回収までに必要なカードの種類が減ることや≪コードVL魔使マオ≫が抜けることで色事故の心配がなくなります.回収に2エナ必要となる為リソース面が心配されると思われますが例えば ≪色欲の魔人アスモデ≫からの展開例で浮いた回収枠を≪男鹿の伝承ナマハゲ≫などにすることで消費エナ数を抑えることができます.
両パターンとも珍しいですが≪コードアート†ALCA†≫と比べるとレベル3時点での≪エニグマオーラ≫回収が難しくなるのが違いといえます.よほど序盤での≪エニグマオーラ≫が重要にならない限りはこちらの採用になると思います.
最後に
たらたら書きましたが現状大会がなく,仮想敵の想定すらしていないので自分の動きに寄ったレシピになりました.調整可能な枠はいくつかあるので環境への適応力はあると思います.
意見,感想等ありましたらお聞かせください.
以上.
おわり